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新緑がまぶしく、過ごしやすい季節となりました。皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、弊連盟も新年度を迎え、新たな活動をスタートしております。2025年1月から3月にかけて開催された「ギター大好きみんな集まれ ギターコンペティション」は、地区大会・全国大会ともに盛会のうちに終了いたしました。国内アマチュアギタリストの高い演奏水準と、各地域での教授活動の充実ぶりを実感できる、大変意義深いイベントとなったと自負しております。
現在、弊連盟では、2025年冬に開催予定の「新進芸術家ギタリストの饗演」事業の準備を進めております。本事業は、「若きギタリストたちによるギターコンサート」「第68回東京国際ギターコンクール」「東京国際ギターコンクール開催記念リサイタル(前年度優勝者アウシアス・パレホ ギターリサイタル)」の三本柱で構成されます。コンクールの開催日程や要項など、詳細は当連盟ホームページにてご確認いただけます。国内唯一の国際的水準を持つギターコンクールとして、邦人若手ギタリストの健闘と積極的な参加を期待しております。
昨年より開始したコンクールのYouTube配信は、国内外を問わず予想を上回る視聴者を集めており、既存のギター愛好家層のみならず、クラシックギター音楽に初めて触れる方々にも強くアピールする結果となりました。
また、昨年度より東京国際ギターコンクールの本選課題曲を、弊連盟が委嘱するかたちで取り組んでおります。昨年度の課題曲である猿谷紀郎氏作曲「Division 18」は、新時代のギター音楽の書法を提示するマスターピースとして、高い評価を受けております。本年度の課題曲は岸野末利加氏による「水紋」であり、この作品もまた、日本のクラシックギター界に新たな刺激を与えるものと確信しております。
さらに、令和6年度より、弊連盟の支部として関西近畿地方支部が発足いたしました。人口減少が進む中、ギター関係諸団体の統合・再編は重要な課題となっており、来年度からは長い歴史を有する「GLC学生ギターコンクール」も弊連盟が引き継ぐこととなりました。これにより、国内最古の学生向けギターコンクールが、弊連盟の主催事業として新たに継承されることになります。
今後も、国内のギター関連の任意団体(ギター製作家の団体を含む)との連携・再編に際しては、弊連盟としても積極的に協力してまいりますので、ぜひご相談いただければと存じます。
クラシックギター業界のさらなる発展のためには、国内唯一の公益社団法人である日本ギター連盟の組織規模が拡充していくことが前提となります。プロギタリスト、演奏家、教育者の皆様のご入会を心よりお待ち申し上げております。
今後とも、皆様の変わらぬご厚情とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2025年5月19日
公益社団法人日本ギター連盟
会長 神戸 誠
代表理事 富川 勝智
事務局より
※東京国際ギターコンクールの第1位に贈られるヤマハ賞は、株式会社ヤマハミュージックジャパンの都合により廃止されました。
※第68回東京国際ギターコンクールの応募要項を掲載
※新進芸術家ギタリストの饗演2024の詳細を掲載
公益社団法人 日本ギター連盟 Japan Federation of Guitarists
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